1800年代から受け継がれる英国ロイヤルファミリーの家宝をのぞき見!
何世紀にもわたって数多くの価値あるジュエリーを所有してきた英ロイヤルファミリー。ロイヤルの世界では、より多くのジュエリーを身につけることが重要視されるため、ティアラ、イヤリング、ネックレスなど、トータルで着用することを想定してデザインされたジュエリーのセット「パリュール」は、どの時代においても最高の魅力を放っている。
今回は、英国王室の息をのむほど美しいパリュールをいくつかをご紹介。
ザ・ブラジリアン・アクアマリン・パリュール
エリザベス女王の戴冠式にブラジルの大統領から贈られたのがこちらのパリュール。見事なアクアマリン&ダイヤモンドが施されたイヤリングとネックレスがセットになっている。
この数年後、女王は英国王室御用達ジュエラー「ガラード」に、これとお揃いのティアラを作るよう依頼。
『ザ・コート・ジュエラー(The Court Jeweller)』誌によると、女王にはその後さらに、ブレスレット、ブローチ、髪飾りといったアクアマリン&ダイヤモンドのジュエリーがブラジルから贈られたそう。
ザ・デリー・ダルバール・パリュール
メアリー王妃(メアリー・オブ・テック)は、インドのデリーで行われた夫ジョージ5世の戴冠式のために、この一連のジュエリーをあつらえた。
ダーバーと呼ばれるこの戴冠式は、英国がインドを統治していた時代に、インドで新たな皇帝と王妃が即位することを記念した行事だった。
その後メアリー王妃はティアラの先端にあるエメラルドを取り外し、その部分をさらに作り直したそう。
最近ではエリザベス女王が同パリュールのネックレス、イヤリング、ブローチをつけ、カミラ夫人がティアラをつけていたことで再び注目を集めた。
アレクサンドラ王妃のウェディング・パリュール
こちらは、1863年にアルバート王子(後のエドワード7世)がアレクサンドラ王妃(デンマーク王女)へのウェディング・ギフトとして贈ったパリュール。
当初はティアラ、ブローチ、ネックレス、イヤリングで構成されていた。現在ティアラは存在しないが、最近ではキャサリン妃がこのネックレスをつけていたことで話題を呼んだ。